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美瑛から小樽 |
美瑛を10時に出発。
まずは「き花」を買いに壺屋さんへ。

旭川から滝川、新十津川から札幌を経て小樽に辿り着いたのは15時過ぎでした。
小樽の有名コーヒー店「はち」で乗船前の一杯。

濃度が選べまして、
120cc25グラム 500円
をチョイス。

ミンガス珈琲に代表されるように、小樽~札幌の石狩地区のコーヒーはおしなべて濃くて旨いものが多いようです。
移住者が営むケースが殆どの美瑛富良野地区のオシャレカフェのコーヒーとは全くちがいます。
珈琲飲むなら石狩地方の老舗店、ですね。
繁華街で自宅への土産品を買い求めましたが、目抜通りは驚くほどの観光客。9割が外国人です。

時間は16時を回り、急いで乗船手続き。

どうやら私がタラップを跨いだ最後の乗客となったようです。
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スプウン谷のザワザワ村 |
スプウン谷のザワザワ村

美瑛好きな人ならおそらく知っているその名前。
間違いなく美瑛で一番予約の取りにくい宿泊施設です。
ネット販売は一切しない。 予約は2ヶ月前の朝8時半から電話でのみ。 取りにくいだけでなく、トリップアドバイザーの美瑛地区B&Bペンション人気ランキングは断トツの第1位です。

所謂コテージですが、しかしながら一般道からはその姿を確認することの出来ない、未知の世界。
見学お断り、立ち寄るだけでもNGと、宿泊者以外の立ち入りを完全シャットアウトするその徹底した方針に、地域の同業者さえそのナマの姿を知り得ないのです。
以前、美瑛ポテトの丘ユースホステルのオーナーさんと研修会でお会いした時、こんなことを仰っていました。
あのお宿さんはすぐ前だけれど、よく知らない。 でも、有名人もちょくちょく「お忍び」でやって来るらしい。
やけに「お忍び」のワードを強調していらしたのが印象的でした。
確かに、外部の目には一切触れないロケーションは「お忍び」にはうってつけかも知れません(笑) 食事も各棟に配達される方式ですし、たとえ超有名芸能人がカップルで泊まっていても、一切人目に触れることはありませんから。
ネットの体験者のレポートを見る限りでは
まるで童話の世界に迷い込んだみたい 何から何までオシャレ オーナーの卓越したセンスの賜物
兎に角、絶賛の嵐なのであります。
ウェブサイトにもその独特の世界観、センスの良さがにじみ出ていまして、ログハウス経営者として、是非一度体感してみたい場所でした。

が、今回縁あり、利用することができたのでした。
美瑛ポテトの丘ユースホステルのすぐ近くにその入口があります。

ココからは中の様子を伺い知ることは出来ません。

砂利道を20m程進むと、凹地の中に現れた「ザワザワ村」。

スプーンの形の如く緩く湾曲した地形の中に、確かにその村は存在していました。

スペインカミーノの「オンタナス村」の佇まいと被るものがあります。

似ているでしょう?
レセプション棟



オーナーの奥様、アルバイトの女性二人が常勤している模様
レセプション室内

宿泊棟は全5棟

ココはやっぱりフランス?スペイン?
私の棟は4号棟。



一階はリビング&ダイニング。


二階は寝室。




あらゆるパーツが徹底して小洒落ています。

非日常です。
風呂場もしかり。

ハードのみならず、利用案内の文面や伝え方に至るまで、ありとあらゆるもの見せ方のセンスがハンパないのです。
夕食はレセプション棟のキッチンからデリバリー。 好きな前菜を数種選択できます。

メインディッシュはローストポーク。 肉のカットの仕方、付け合せ野菜との盛りつけ方など、とても参考になります。

スタッフさんの話によると、料理人は、カフェビエイグッデイと兼任する、プロの若いイタリアンシェフ。 2人常駐しているそうです。
イタリアンらしく、オリーブオイルとバルサミコを使ったソースがとても美味しかったです。
シロートがクックパッド見て作った似非イタリアンとは訳が違います。
宿がこんなにも盛況で、2年前にはカフェもオープン。 それでいて農家。
という訳で、美瑛好きなら、一度は泊まってみるべきかもしれません。 そして小規模宿泊業を営む人は是非体験すべきかも知れません。
ストーリーに訴えつつ 魅せる 見せる 感じてもらう
そうした一連の仕組みによって、ゲストに高い満足度を提供するプロセスが示されています。
15:30にチェックインして、翌朝9:30まで、ひたすら我が家の経営作戦構想の時間に充てたのは言うまでもありません(笑)。
何から何まで一切の妥協を許さないオーナーの首尾一貫したポリシーが感じられ、是非ご本人にお会いして話を伺いたいと思っていましたが、本チャン農家でもいらして、朝早くに仕事へお出かけになりました。
世の中、凄い人が居るものです。 参りました(笑)
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カフェ巡り |
毎年この時期に出かける北海道ツーリングの目的。実は観光ではなくカフェ巡りそして宿巡りであります。
特に写真を撮りたいわけでもなく、観光地めぐりをしたいわけでもありません。
激動の飲食&宿泊業界のトレンドを自らを感じるために、意識高い系?営業施設が立ち並ぶこの地区を重点的に回ります。
まずはカンパーナ六花亭。
 今更六花亭?という感じがしないでもありません。しかし、六花亭の親切極まりない接客を目のあたりにすることは、営業者として刺激になるところではあります。
実際、そんな接客を肌で感じると、心が清々しくなるから不思議なものです。

自宅へのお土産は六花亭のバターサンドと決まっていますがこの日はとても暑く、購入を思いとどまりました。
次に向かったのは、美瑛北西の丘展望公園前に新たにオープンしたカフェ美瑛グッデイ。
実はここ、美瑛で最も人気とされるコテージ「スプウン谷のザワザワ村」が手掛ける、カフェレストランなのであります。
入り口から建物が見えないのは、ザワザワ村同様のレイアウト。

カントリー調の感じの良いアプローチ

思ったよりこじんまりとした欧米農村カントリー調を彷彿とさせる意匠。

ストライクな予感。
代金は前払いでワンプレートランチは1500円均一。
前菜リストの中から三つ選択。

メインディッシュを一つ選択。

待つこと3分、出て来たのはコレ。

システムとしてはファーストフード。
調理済みの惣菜「デリ」をワンプレートにいろいろ盛り合わせるというスタイル。
温かい状態でサーブされるのは五穀米のみ。
一瞬、???と疑念を抱きますが、どの料理も常温で十分美味しくいただける、とても手の込んだ品々なのであります。
ここの料理人はザワザワ村のシェフも兼ねている本格イタリアンの経験を持つ正真正銘のプロなのでした。
1500円は若干高い気もしないでもありませんが、この空間と雰囲気、料理の手の込んだ様には納得させられました。
私的にはおすすめしたいと思います。
それにしても何から何までおしゃれです。 センスが良すぎます。
たくさん写真を撮ってしまいました。
食後に向かったのはメルル。
黒を基調としたケーキ&カフェ。

宿根草ガーデンのアプローチが印象的。

昼下がりのこの時間帯。店内はひっそり。

コーヒーとケーキで1050円。 美味しかったです!
最後はフェルムラテール美瑛。 東京世田谷に本店を構える洋菓子店が手掛ける店でして、かつて「デッカ局」と呼ばれる通信施設のあった場所に2017年オープン。
計画の持ち上がった当時、事業者が「食のテーマパーク」と説明したために、地元住民たちが「美瑛にディズニーやUSJのようなテーマパークは要らない!」と、ひと悶着したことがありました。
実際は「テーマパーク」などではなく、石屋製菓などにも見られる、道内各地に見られる菓子を中心とした複合飲食施設、いや、ガーデンレストラン&カフェなのです。

コーヒーを一杯だけ頂きました。540円なり。


メニューを見ましたが、ランチは煮込みハンバーグや、ビーフシチューなど、仕込んでおけば素早く大量に捌けるものが中心。セットで2000円程度と、お高め。
アジア系インバウンドを最大限に視野に入れた経営であることが伺えます。
にわかに雲行きが怪しくなり、雷雨。 そして西の方角で落雷があったと思ったら停電しました。
長居はマズイと判断し、店を後にしました。
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旅人宿 給食室 |
二日目の宿は美瑛の民宿「給食室」。
家のお馴染みさんが食事が良いと絶賛するこじんまりとしたお宿さんです。

元々学校の給食調理員として長く勤めていた女性が10年ほど前に移住して単身で始めた宿泊施設。
外見は私好みなるも、建物内部はいたってアットホームな雰囲気。
 いかにも「おばちゃんが一人でやってます」的な雰囲気が漂っています。
この日のゲストは私を含め二人。

とにかく食事が良いと評判のようですが、この日の宿泊客がわずか二人とのことで、メインの献立はなんとジンギスカン。
 悪くはないのですがこのおばちゃんが作る食べたかったというのが正直なところ。
それにしてもこのおばちゃん初めてのゲストをまるで旧知の友人であるかの如くとても親しげに接してくれます。
まさに宿屋向きのキャラクターであります。
うちはとても真似できそうにありません(笑)。
一泊でしたが、おもてなしとはなんぞや?ということについて大いに学ばせていただきました。
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三国峠へ |
帯広出発したら一路北へ進路を取り三国峠を目指します。
糠平温泉街を通り過ぎまず最初に立ち寄ったのは十勝三股の集落。

かつて国鉄士幌線の終着駅があった場所。 林業が盛んだった頃、木材の集積場として賑わい何十世帯もの家屋が立ち並んでいたといいますが、現在では定住者はわずか1世帯。

数年前までこの一帯はルピナスの大群生地として観光名所であったのですが、国立公園内ということでそのルピナスは駆除された模様。
当時の面影はほとんどありません
ですが白樺林が織りなす明るく開けた雰囲気は一種独特のものがあり、この場所のファン少なくありません。
そんな国道沿いにポツンと店を構える三股山荘

コーヒータイムとしました。


店内には鉄道模型で昔の十勝三股駅構内情景を再現したジオラマ。

休憩後、峠を目指し北上。
この峠は北海道の主要景勝峠道として知られる
中山峠 日勝峠 狩勝峠 知床峠
の中でも、スケール、自然度、景観ともに群を抜いていると思います。
峠手前の橋が私的ベストスポット。



峠広場には観光客多数。

峠の絶景を堪能したら、ひたすら下るのみです。
当麻の駅前。

昨年冬に乗り鉄で午後3時頃立ち寄ったら、あまりの人けのなさに驚きました。
さすがに今の時期は活気がありました。
美瑛の丘陵地帯に入り

たどり着いたのは、旅人宿「給食室」

お馴染みさんおすすめのお宿。 是非一度!と仰るので、やって来ました。
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帯広にて |
翌朝は8時頃に出発。

富良野市南部から38号線に入り峠を越えて幾寅。

4年前の水害の時、この一体は水没。
一部区間では路盤が流出してしまい、列車は運転再開の見込みが立っていません。
幾寅駅は映画「鉄道員」で有名になったロケ地。 今でも当時の様子を伝えるべくセットが保存されています。
駅近くのホクレンで給油。

前回給油したのが五泉市そこから440キロ走り、給油量は10.5リッター。 1 L あたりの燃費は42 km に達しました。
原付で旅をしていると、時々「こんな非力なバイクでよく頑張りますね」的な、哀れみさえ感じる言葉を頂くことが多いのですが、北海道の峠の勾配は至って緩く、普通に運転するぶんには何の苦労もないのです。
ただ、追い越し禁止区間で後ろにピッタリ付けることだけは止めて頂きたいものです。 大抵そんなクルマはレンタカー。
仕事車や大型トラックなどの地元車は多くの場合、距離を置いてじっと見守ってくれます。
来訪者に優しい北海道民なのです(笑)
というわけで楽々狩勝峠に到達。

そこから約1時間かけて市街へたどり着きました。
ここでおなじみさん K 氏に遭遇。 ちょうど18日に帯広入りしたらしく私と旅のスケジュールが合致したので飯でも食いましょうということになりました。
カレーのインデアンでランチ。


六花亭でサクサクパイを二本。

朝ドラの影響で大混かと思いきや、全くそんなことはなく安心しました。
お付き合い頂きありがとうございました!
さぁ。三国峠に向けて出発です。

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中富良野 夕茜舎(あかねやど) |
今宵の宿は中富良野の北東の外れに位置する宿。

北に十勝連山、南に芦別岳を望む眺望抜群のロケーションです。
2005年に「とほ宿」に加盟し開業されまさたが、2013年に脱退、現在に至るそうです。
眺望を活かし、庭にはウッドデッキとベンチを常設。


ココで飲むモーニングコーヒーが最高です。

建物は在来民家を改修したもので、比較的こぢんまりした造り。
 この場所は、とほ宿時代には座卓を据えて「宴会場」だったそうです。
夕食

朝食

ご主人いわく
●とほを脱退して平均年齢が下がった ●インパクト増加もあり、むしろ入れ込みは増えた ●ユースホステルが「ユースマニア」の巣窟と思われていて、敷居の高さを感じている人が存在する
私が木島平の宿屋であることをお話すると、
「ひょっとしたら、コブ専門スキースクールで有名なあの。。。。。」
さようでございます。(笑) 本人です。😁
私、スキーはやるんですが、コブだけはどうにもならんのです。 いつか教えを乞いに行かせてもらいます。 3月過ぎると結構時間が取れますので。
意外な接点に感激でありました。
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苫小牧から中富良野 |
苫小牧には11時前に到着。

天気が良くて安心です。

まずは国道を北上し安平町の道の駅。 つい最近できた新しい施設で、蒸気機関車の展示が目玉。
 飲食コーナーも今風のバルの雰囲気を醸していてなかなかおしゃれ。

外にはキハ183系気動車の先頭車が展示。

しばらくは賑わいが続きそうです。
次に目指したのは夕張。
裏寂れた雰囲気がかえって注目を浴びている町です。 幸福の黄色いハンカチ記念館

夕張には何度も足を運んでいますがここを訪れたのは初めてでした。
国道452号線に入り南大夕張駅跡。
 鉄道関連廃墟には目がないワタシ。毎回足を運んでしまいます。
さらに北上し、シューパロダム湖沿いの道をひたすら走ります。
もともとあったダム湖ですが、さらに大型ダムを建設し貯水量が増えたため、湖岸に植わっていた樹林帯が水没し、水面に林立する立ち枯れの森を形成しています。

実に幻想的な光景なので、光の当たり具合によっては絶好の写真スポットになること請け合い。
インスタ映えとか言ってそのうちメディアが騒ぎだすに違いありません。(笑)
それにしても寂しさ極まりない国道であります。

富良野の盆地には4時過ぎに到達。
今宵の宿は中富良野のはずれのゲストハウスです。

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太平洋フェリーきたかみ |
仙台港には昨日名古屋を出港、17時間遅れて入港した「いしかり」が停泊中。

今回乗るのはこちら「きたかみ」
1月に就航したばかりの新造船です。

乗船手続き


乗船待機していると、後ろに並んだトライアンフの若者に声を掛けられました。

フェリーにはよく乗られるのですか?
ハイ。
ワタシ、初めてのるのですが。。。。
お!そうなんですね。 でも心配いりませんよ。乗船時刻になると、かかりの人が誘導してくれますから、言われる通りに進めばオッケーです。
10数年前、初めてYB1でフェリー乗船した若かりし頃を思い出しました。
さあ乗りますよ~。

船尾から収まり、バイク乗りはおよそ20人くらいでした。

きたかみは新造船なるも、コレまで同社が踏襲してきた豪華路線とは異なる「合理化船」
白を基調とした配色のコンセプトは「宇宙船」とのこと。 宇宙船といえば聞こえは良いですか、要は「無駄な物は徹底的に省きました」と云うことです。
大型フェリー定番の吹き抜けはなし。 パブリックスペースは従来船の半分以下、売店もレストランも浴室も。

夏の多客時は、日中の居場所確保に苦労する可能性大です。
とはいえ、今の時期において過不足はないのでまあ良しとしましょう。
夕食は船内レストランで。 1レーンに沿ってのカフェテリア式故に、バイキングとはいえ、夏の多客時には大渋滞必至のレイアウトです。
名物ステーキは相変わらずの旨さ、欧風カレーを私のイチオシに挙げておきます。(笑)
 出港は1940。
航路が狭く、入船右舷付け(入港時に港内奥に船首を向けたママの状態で右舷側を着桟させること。出港時に方向転換が必要 )の本船を回頭させるのに、船尾側からタグボートがグイグイ引っ張ります。

シロート目には、本船側のみで自力回頭出来そうな気もしますが。。。。
タグボートの一回用船で100万円近くしますから(1990年代当時)、なかなか痛いコストではあります。

出港を見届けたら、あとは部屋に戻りテレビ鑑賞。 「鶴瓶の家族に乾杯」を見ていたら、知らぬ間に眠りに落ちてしまい、気づけば夜中の2時。 400キロ走行は意外に体力を消耗したようです。

今宵の部屋、エコノミーシングル

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