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北信州木島平より2020冬★ 
宿主の徒然なる日記
スペイン巡礼へ
スペイン巡礼の旅2019★ 


一昨年企画したスペイン巡礼「カミーノデサンチアゴ」にいよいよ旅立つ。

8人の大所帯に少しプレッシャーも感じるが、準備は万端。


====


11/30

12:20 成田~イベリア航空 6800~ 18:35マドリード ~バス~ ブルゴス 泊


12/01

ブルゴス終日滞在 泊



12/02
オルニージョスデルカミーノ まで23km


12/03
カストロへリス まで25km

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今回の巡礼ルート最大の見どころ「モステラーレス峠」


12/04
フロミスタまで 24km〜列車でレオンへ移動 泊


12/05
レオン〜サリアへ列車移動 サリア泊


12/06
サリア終日滞在


12/07
サリアからポルトマリン 22km 


12/08
ポルトマリンからパラスデレイ 24km


12/09
ポルトマリンからリバディソダバイジョ 23km


12/10
リバディソダバイジョからペドロウソ 24km


12/11
ペドロウソからサンチアゴデコンポステーラ 25km 



12/12
ユーラシア大陸の最西端ムヒア 日帰りバス旅行 
サンチアゴデコンポステーラ 泊


12/13
イベリア航空~マドリード
マドリードからイベリア航空6801便


皆さんとはマドリードまで同行後、私は単身ルクセンブルクへ移動、12/19までさらに同国内を80km歩き、次回企画の下見。


という訳で、私の帰国は12/20。


長丁場だが安全第一、健康第一で仕事して来ようと思う。



今日は東京へ移動し、飯田橋のユースホステルに泊まってから明日空港でゲストの皆さんと合流することにした。

では、ユーラシア大陸最西端目指して出発!

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飯山から東京
2年ぶりのスペインは11月29日12時11分発北陸新幹線はくたかで始まった。
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長野駅で下車しそこからは高速バスに乗る。
いわゆるLCCの昌栄交通は、平日のこの時間、池袋までの運賃はわずか1800円なり。

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関越道を降りるとしばらく渋滞が続き、池袋には定刻より40分遅い17時40分に到着。


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今年2月以来の東京だが、町のきらびやかさは半端ない。かくある私も今から20年前、皇居前のビルの6階で働く一端のビジネスマンだったので、そんなきらびやかさは特に珍しいわけでもないはずだが、20年の歳月はやはり長い。

池袋から丸ノ内線に乗り東京へ移動。
東京中央郵便局の新しい商業ビルKITTEの6階の展望テラスへ向かった。

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実はこの場所、最近カメラやスマホの夜景撮影のテストスポットとして非常に有名なのだ。
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ひとしきり撮影終えたら中央線、総武線を乗り継ぎ飯田橋へ。
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神楽坂の下に位置するこの場所には、東京で最もお客さんが入る日本ユースホステル協会直営の東京セントラルユースホステルがたつ。


あわよくば理事長とお会いしユースホステル談義に花を咲かせようと思ったが、あいにく出張で不在とのことで面会はならず。
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ユースホステルやゲストハウスは、交流の家だとよく言う。
が、ここまで規模が大きくなると、むしろお互い他人行儀で、無機的な空間と時間が流れているばかりである。

ユースホステルのよさって何なのだろう?
東京の都心に一泊3200円で泊まれる値段の安さ?

じゃあ地方で3800円の我が家は高くてコスパが悪いのか?

ふとそんな事を思う今宵。。。。




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イベリア航空6800便
ユースホステルの一夜を過ごし7時から朝食。

高層ビルのユースホステルらしく窓からは絶景が広がる。
だがレストランは収容規模の割には非常に狭く全く落ち着いた感じがしない。

やはり朝食にはゆとりと落ち着きが必要なのである。

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7時30分に宿を後にし飯田橋駅から総武線秋葉原上野へ移動し京成スカイライナーに乗る。



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在来線最速の160キロ運転を誇るスカイライナー。空港までわずか40分で到着した。

9時30分にメンバーと合流。いよいよ旅の始まりである

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はるかかなたの97番ゲートへ移動しマドリード行きイベリア航空6800便と対面。
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では行って参ります!
成田からマドリードへ
マドリード行きイベリア航空6800便は、ほぼ定刻に出発。
長い14時間半のフライトが始まった。

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昼食はこんな感じ
照り焼き味のチキンが日本風である。

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デザートにはリンゴ。蜜入りのサンふじ信州産だろうか?


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シベリア上空にさしかかると、眼下には雪山が連なる。




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機長アナウンスによると、この日は向かい風が非常に強く巡航速度は時速800 km に満たず約1時間ほど到着が遅れると言う。
通常ならヤマル半島真ん中あたりまで、緯度を上げていくが、この日は比較的低緯度を飛行。
7時間半経過した後ようやく中間地点に到達。
分かる人には分かるこの神業(笑)

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時々席を立ち後方のギャレーでナッツとオレンジジュースをいただく。

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そして到着1時間前には軽い「ディナー」。

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フランス上空では下界の町あかりが眩しい。
日本と違い、オレンジ色が目立つ。

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そして現地時間19時20分無事マドリード空港着陸。

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機体はターミナル4サテライトに到着し、地下鉄のような電車でターミナル4へ移動。
結局着陸から荷物受け取り完了まで55分を要した。
なお前回訪問した時提出が義務付けられた入国者カードは、どうやら廃止された模様で、パスポート提示のみの、実にユルい感じの入国手続きであった。
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お疲れ様でした。
カフェでしばらく休んだ後、22時15分発ブルゴス行きバスに乗るとしよう。



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外国に行くということ
バスの発車時刻までしばらくバルで一休み。

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22時15分発の最終便のバスは2台体制での運行。
積み残し防止と思われる。
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日本のそれと違い車内は非常に暗く、そして青い。
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特別着色しているわけではない。

0時50分に、この日の最終目的地ブルゴスバスターミナルに到着。
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この日泊まるホステルブルゴスは、バスターミナルの建物と隣接していて便利なことこの上ない。
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現地時間はすでに夜中の1時半を回っているが
日本時間は朝の9時半とあって、目さえてしまった。

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一応床につくものの、ほぼ覚醒状態のまま朝を迎えた。

朝食は8時から2階のレストランで提供される。
日本の朝食は、おしなべて豪華だが、西洋のそれは日本のものとは全く異なり極めてシンプル。

拙宿に泊まる外国人も、特に日本食で提供するとそのほとんどが残飯と化すことが珍しくはない。

意外と知られていないのだが、味噌汁嫌いな西洋人は驚くほどに多いのだ。

5年前にアメリカに初めて行った時、モーテルの朝食がこんなスタイルだったのに大変驚いたものだが、これはいわば世界標準である。

それなりの高級ホテルに泊まれば、ハムやベーコンウインナーなど、一般的な日本のシティホテル同等の朝食が提供されるが、中規模以下のホテルにおいてはほぼこのスタイル。
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郷に入れば郷に従えで、美味しく頂いたのは言うまでもない。

どこぞの国の何某が口に合わないとか、機内食がまずくて残しただの、外国に行った途端「グルメ評論家」と化する人のソーシャルメディア記事ががやたら多いが、旅というものはそういうものであり、全てを寛容にプラスに受け入れることによってその楽しさは倍増する。何事も斜に構えてはイケナイ。

台湾の修学旅行に出かける高校生に、逐一「あれを持って行けだの、これは口に合わない」だの、何も知らない子供に最初から食に関してバイアスをかけて口出しをする大人が多いのには閉口するばかりだが、たかだか数日の海外旅行。
そんなことでは旅の楽しさなど味わうことはできるはずもない。

謎の原住民を訪ねてゆく川口浩探検隊ではあるまいし、先進国の食事に、飲み込めずに狼狽えるほどの日常食など殆ど存在しない。

台湾ごときの修学旅行において、そのようなアドバイスが常態化するようならば、そもそも修学旅行でわざわざ海外を選んではいけない。

外国に行くということは、あらゆる事象を受け入れ、世界を知るということに真髄がある。

アムトラックが6時間遅れようが、屋台のオヤジに怒鳴られようが、CA嬢に冷たくされようが、飯が不味かろうが、それが世界なのである。

純粋培養されすぎた日本人。
10秒違わず定時運転する日本の新幹線を過剰に称賛するのも程々にしておいたほうがイイかも知れないと思うのはワタシだけだろうか。

世界はひろいのである。(笑)



北の街ブルゴスにて
朝食後街へ繰り出した。

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この街のシンボルは大聖堂。
その大聖堂を中心とした旧市街地が見どころの一つとなっている。
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日曜日とあって広場ではマーケットがにぎわいを見せていた。
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旧市街から階段を上がりブルゴス城跡へ。
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展望所からは旧市街地とそして彼方に広がるメセタの荒涼とした大地が見渡せる。
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展望台に埋め込まれたレリーフによるとこの場所から札幌まで14000 km。

改めて遠い彼方のユーラシア大陸の果てにやってきたのだという実感が湧いてきた。
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西洋に見習うところ
スペインの旅の魅力の一つはヤハリ食である。
実際、EU国家あまた存在する中、スペイン料理の悪口はあまりきいたことがない。

ブルゴス城跡見学したところで再び旧市街に降りてきて、昼近くなったのでバルに入った。

最近、首都圏都市部では「バル」の名称を掲げる飲食店も増えてきた印象だが、ローマ字表記すれぱ、「BAR」。
カウンター主体の大衆食堂&酒場である。
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天井の低いショーケースに色とりどりの「一品料理」が並ぶ。
日本でいうなら、崩し毛筆で「XX食堂」のを掲げる大衆食堂チェーンのスタイルに似ているかも知れない。
一皿2ユーロ程度でどれも味は抜群である。
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カフェアメリカーノ(エスプレッソブラックコーヒー)と合わせて、シメテ6.5ユーロ。
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日曜日とあって街は活気に満ちている。
スーパーが尽く店休日ゆえ、旧市街の食料雑貨店が賑わう。
食肉加工品、菓子、青果からDIYまで揃う。いつから並んでいるのか、全く得体の知れない写真いり額縁や洋服まで、ところ狭しと並ぶ様に、時代が止まっているかのような錯覚を覚える。

イイな。旅は。

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一方、少し路地に入れば、西洋の侘び寂びを感じるこんなシーンにも遭遇する。
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午前中の雨が嘘のような青空が広がった。
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日本とは比べ物にならない位の「原風景」が残るさまに、単刀直入、羨ましいと思う。

文明開化以降、植え付けられたと推測される、日本的なものを壊し、作り変え続けてきた日本人気質のようなものはとどまるところを知らない。

高温多湿だから仕方がない
地震大国だからやむを得ない

という大義名分、建前を盾に歴史的建造物が壊され続ける日本にはただたた憂うばかりだが、そんな論理がまかり通るなら、法隆寺や正倉院はとっくの昔にシロアリの餌食になっているだろうし、夏には雨にさらされ、冬は雪に覆われる白川郷合掌造り家屋や、戸隠神社の躯体は今頃朽ちてボロボロになっているに違いない。

要するに、古いものを大切にしようとする「心」が根本的に欠如しているに過ぎないのである。





夜のブルゴス
いったん宿に戻り仮眠したあと、19時30分に再び街にくりだした。
内陸のブルゴスの街は底冷えがする。


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日が沈んだあとも、日曜日の街は活気に満ちている。
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冷えた空気に旧市街はさらにきらびやかさを増していた。
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クリスマスソングのカラオケ映像に出てきそうだ。

山下達郎の「クリスマスイブ」をこっそりイヤホンで聞いても良かったかもしれない(笑)

ばるはどこも人で溢れ、探すのに苦労したが、結局、昼に食べた所に戻ってきてしまった。

昼より品数が増え、コーヒーがビールに変わったが、コレで9.5ユーロ。


スペインは財布にも優しいのだった。
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あまり長居は禁物である。
明日は21キロを歩く。

小雨の降る旧市街を足早に後にした。
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巡礼第一日 ブルゴスからオルニージョスデルカミーノ
ブルゴスを9時に出発。
小雨の舞う中の巡礼スタートとなった。
内陸の乾燥気候地帯ゆえにあまり雨は多くはないが、ブルゴス川の上流ではかなりの降雨があった模様で、水位上昇が目立つ。
だが、前回ほどは寒さを感じることなく、比較的穏やかな初日を迎えた。
川岸の柳の木は黃葉し、晩秋を感じる。赤い紅葉が見当たらないのは、ほかの欧米各国と共通していた。

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大聖堂横の巡礼路から西へ針路をとる。
比較的新しい建物の多い、集合住宅地帯。
旧市街のような風情はあまり感じられないものの、リアルな生活感が漂う一帯は、それはそれで悪くはない。

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約束事として、
●自分のペースを守る
●リーダーであるナカムラが、「スイーパー」として最後尾を行く
●慣れてきたら、1キロ15分を少し切る位のペースを意識する。

などをアドバイスさせて頂く。


手元のランニングアプリを注視しつつ、様子をうかがう。
初めの5キロ付近までは女性陣が先頭集団を形成、50mほど離れて、男性があとをつけた。
前回参加のK氏は、いつもの如く、写真撮影に余念がなく、常時最後尾をつける。


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歩きはじめて一時間もすると、突然の如く市街地が途切れ、原野の中の未舗装路となり、如何にも巡礼路然と化してくる。
別世界に導かれたような気分だ。

巡礼路の要所にはこのような標識が建てられている他、市街地には電柱や塀に黄色い矢印がペイントされていて、巡礼者に常時進路が示される。
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高速道路を跨ぐ巡礼路からな眺めが良い。
原野の中の未舗装路とはいえ、付近は鉄道線路も通い、まだ文明の匂いがた漂う。
手をふると、ドライバーが笑顔で振り返してくれた。
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雲行きの怪しい天候も完全に回復してきた。
高速道路をやり過ごすと、川の流れる一帯へと移ろう。
日本の河川によく見られる「護岸」ではなく、自然のままの川岸が新鮮に映る。
どこか北海道の釧路川のようにも見えなくも無い。

斜陽の光線と相まって、何気ない川の景色がドラマチックに変化する。

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10.5km地点のタルダホスでバルに入り休憩。
ココは前回、雪で寒さに凍える私達が助けられたバルでもある。
あの日はホール内の薪ストーブが煌々と炎をたたえていたが、この日は無点火。
ヤハリ暖かなようである。



約30分のランチタイムの後、歩行再開。
タルダホス、ラベ・デ・ラス・カルサダスの趣きある村々を行く旅人たち。
気分は「母をたずねて三千里」のマルコである(笑)

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村外れの農業倉庫にはこんな壁画も処度で見られる。
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2つの村を過ぎれば、前半セクション66キロの見どころの一つでもある「メセタの大地」が待ち受ける。


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白砂の砂利道が穏やかな上り勾配を伴い、サンチアゴでコンポステラに続く。

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周囲は一面の麦畑だろうか。
日本人はつい「北海道的」と表現しがちだが、あのような景色は全世界的に見るならば、珍しくも何ともないことを思い知らされる。

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そして遂にこの日の投宿地オルニージョスの村が姿を現した。
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眼下に広がる麦畑、その彼方にオルニージョスの村。
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この絵は、映画「星の旅人たち」のタイトルバックにも採用されている、まさにカミーノを象徴するシーンでもある。

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ココでは誰しもが映画の主人公になる。

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村にはまったくひとけがない。
夏場は営業している民営アルベルゲやバルもみな休業している。
まっすぐな通りの両脇に並ぶ伝統様式の石積民家はどれも古く、日本で云うところの限界集落。

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その村の中ほどに佇む教会横に、今夜の宿は建っていた。

予想外の展開へ
アルベルゲには先客がすでにいた。
冬の閑散期は予約推奨とのことだったが、杞憂だった。

スタッフはイタリア人のデイビッドという。

今回で3回目の利用となるが、毎回夕食は近くのレストランを紹介されて出かけて行った。

今回もそのつもりで夕食の件を尋ねると「今日は休み」という。

しかし私達に食料の持ち合わせはない。
どうすればよいのかと尋ねると


私が作ります。パスタや卵、野菜などの材料はあります。


という。

しかし、人数は少なく見積もっても10人、下手すれば15人以上は確実である。

普段大量調理に慣れていないと、家庭の主婦でさえそれは困難に値する。

「俺が作る」とはいうものの、結局は誰かが手伝い、狭いキッチンスペースに無駄に人が密集し手持無沙汰になるひとが続出するのは目に見えている。

ならばと申し出た


アイウィルクック
アイアムプロフェッショナル

材料は一通り揃っていた。


●パスタペンネ
●トマトソース
●玉ねぎ
●ニンニク
●オリーブオイル
●かぼちゃ
●じゃがいも
●レタス
●パプリカ
●人参
●チーズ2種

普段扱いなれているものばかりで、則メニューは決まった。

普段、自宅で奥様のために料理をしているというY氏も手伝いを申し出て下さった。

結局、16人分を任されることになった。

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宿の共同キッチンは、往々にして包丁の切れ味が最悪なのだが、やはりココも同じであった。

が、我慢して使う。
指を切らないか、心配しながら。。。

まずはトマトソースの調理
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材料
トマトソース瓶入り
生トマト
玉ねぎ
ニンニク
ベーコン
パプリカ


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サラダ

具材
レタス
人参
スライスオニオン
ゆで卵

ドレッシング
白ワインビネガー

オリーブオイル
粉チーズ


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ペンネは2000gを茹でる必要があるが、それに対応出来る鍋はない。
が、麺状のパスタよりもかなり誤魔化しが効くので(笑)、構わず茹でる。
ガス火力が弱いので、残念な鍋姿に泣きそうになるが、構わずかき混ぜ、互いの固着を防ぐ。
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ソースと絡め、さいごにチーズを大量投入して出来上がり。

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上手く行った。

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皆さんご満足頂けたようで何より。



歩き疲れているのは間違いないが、そんなことはどうでも良かった。
お父さんがBBQ場で俄然やる気を見せる、あの感覚に似ていたかもしれない。


何はともあれ、人様のお役に立てたという喜びを実感したのは、普段仕事として日々行う業務とは全く違う感覚でもあり、それは同時に不思議な感覚。

忘れられない巡礼初日の夜であった。


プロフィール

なかむら@みゆきの

Author:なかむら@みゆきの
高社山麓みゆきの杜ユースホステル
を営んでいます。
当サイトでは、地元民ならではのお勧めツーリングルート、温泉、B級グルメなどを宿主自らが実走調査を敢行!信州ドライブ&ツーリングにお役立てください。




【旅の記録】
北海道ツーリング2008
北海道ツーリング2009
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