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船で2時間かけてでも泊まりに行きたい宿 |
忽那諸島・津和地島(松山市)
津和地島は人口270人、小中学校のないへき地でもあります。 主産業はかんきつと玉ねぎ栽培、そして漁業。

ですが、そんな島に旅館があります。しかも大変な人気なのだそうです。 うちの蔵書でもある「瀬戸内島旅入門」で紹介されているお宿さんでして、愛媛県と山口県の県境に位置していて、松山から船で1時間半かかりますが、一度泊まってみたいと思っていました。

旅館と云っても、純和風の部屋の作り、共同の水回りなど、ハード的にはどちらかといえば民宿です。
部屋はこんな感じ。

食事は広間でお膳にて提供されます。 では行きますよ。。。










これにタイのアラでだしを取ったお吸い物、ごはんがつきましてそのお値段はというと。。。。
8900円(税込み)
確かにわざわざ泊まりに行くだけのお宿さんといわれる所以であります。
松山市からお嫁にやって来たおかみさん、主人、そしてご両親で営んでいます。 お父様は現役漁師で、海産素材のおおかたは、お父様が自ら捕って来たもの。
岡山付近の内海域に比べると、豊後水道に近いこともあって、水産資源は豊富なのだろうということが推測されます。 近年、瀬戸内の水産資源の枯渇が報道されることが多くなりましたが、春のサクラダイ(マダイ)に限って言えばここ10年の海水温上昇によってプランクトンの量が増えたのか、たとえば岡山笠岡においては漁獲量がここ10~15年での20倍にまで膨れ上がっているそうです。
海産の美味しい宿は本当に幸せな気分になれます。 ウチは海辺ではありませんが、上越は至近距離。
越後湯沢に新鮮な海産を食べさせる超人気居酒屋さんがあるくらいですから、その気になればウチでもできなくはないかもしれません。
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津和地島彷徨 |
翌朝の船は10時48分発。 余裕がありましたので、宿で貸していただける自転車で島をs巡ってみることにしました。
外周道路を反時計回りに4分の3周。 瀬戸内の海はやはり綺麗でありました。

島の南西部から内陸部に続く坂道に入りますと、やがて尾根伝いに出まして、瀬戸内の多島美を望むことができます。

瀬戸内ウォークの経路からは外れていますが、歩き終えた「〆の1泊」、はたまた「ご褒美的の1泊」に、この島を組み入れるのもよいかもしれません。 サンティアゴデコンポステラのパラドールのように。。。。(^^)
自転車を返却し、徒歩で船乗り場へ。 それにしても島は軽トラ天国です。 いや、普通乗車が全く存在しないのです。

しかもJAサンバーが9割。
「海の駅」と呼ばれる船客事務所は存在しますが、無人です。 いったいどこで切符を買うのかとあたふたしていると、やがて軽トラがやってきて「船、乗りますか?」と40代半ばと思しき男性が声をかけてきました。
船会社の社員でもなさそうですし、松山市の職員でもなさそう。 もしや地域おこし協力隊?
人間年を取ると、他人に声をかけることに躊躇しなくなるものでして、あれこれ尋ねてみましたが、相手はあまり話好きではなさそうで、言葉を濁します。
でもハッキリしたのは、中島汽船の社員でもなく、松山市の職員でもない。地域おこし協力隊ではなかったということ。 生まれがこの島であり、船の業務(代理店業務)は委託でやっているとのことでした。
怒和島を経由して、中島の西の西中港まで30分の船旅。

下船を待つ高校生と思しき少年。声をかけてみると、怒和島に住んでいて、中島の松山市の公立高校の分校にこの春入学、この日は入学式なのだそうです。

西中からバスに乗って、島の東の大浦港へ。バスの到着に合わせて、本土行きの船が5分後に出発します。

少し遅れ気味で、猛スピードで走るさまは、まるでかつての北海道「斜里バス」の如し(^^)
大浦港は中島の中心地区で、伊予銀行も支店を構えるほか、診療所ではない「なかじま中央病院」(診療科:内科、外科、胃腸科、循環器科)があります。
時間をかけて集落を回ってみたかったのですが、船が5分後に出航するので、やむなく島を後にしました。
ここからは高速船。 八重山に見られる浮桟橋が設置されていますが、その長さは八重山型と比べて随分と長い印象です。 フェリーと違って風を浴びることはできません。八重山に見られるタイプならば、それも可能なのですが、ここの高速船は完全に密閉された空間です。ただ移動するだけの乗り物でしかありませんでした。
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