ウチはいま1泊2食7800円。 かつては5000円台でやっていたわけですが、今は全個室対応で、一般民宿並みか少し安いくらいの価格設定となっています。
有難いことに多くのお客様に
食事がとても美味しい
とおほめ頂くことが多いのですが、その称賛は一定程度「値段の割には頑張っている」の意味が込められていると認識しています。
しかし、1泊7800円の設定として以降は、コストを切り詰めるということはあまり考えなくなりました。
作りたいものを作る。 お客さんに食べてもらいたいものを作る。
そんな感じです。
ウクライナ情勢や円安で仕入れコストは上がりましたが、あまり気にしていません。
高くなった? 仕方ないよね。
夫婦間のそんな会話は日常です。
コストを切り詰めるために電気代を節約しまくり、過剰に消灯に走る宿主のことを以前紹介しましたが、無駄な電気を使われたとしてもそれが気にならない位の価格設定にしておくのもまた経営する上での精神衛生上プラスとなることを最近認識しました。
値付けについて研究するのと同時に、世の飲食店やお宿さんがどんなサービスを提供しているのか、同業のリアルを知ることも大切です。
年に数回、一人旅に出かけますが、人気のホテルに泊まったりサービスを受けることもあります。 民泊に泊まり、ログハウス経営の参考にもします。
数年前に泊まった、美瑛の「スプウン谷ザワザワ村」に備え付けてあった利用者手引きの文面が非常に琴線に触れるたので、それを最大限に取り入れた利用案内をウェブサイトに取り入れたところ、お客さんが本当に増えました。
そして拙宅と同レベルの価格帯の宿に泊まることにより、経験値を上げつつ、サービス改良に向けてのヒントにもします。
何事もそうですが、自分のレベルを上げるには、自らがより良い体験をしなくてはなりません。 逆に言うならば、自分が体験したこと以上のサービスを提供することはできないのです。
そんな中、コブの予約が急遽キャンセルになったので、先日泊まり歩きの旅に出ることに。
名著日本ボロ宿紀行にも紹介され、今や年に2回足を運ぶことが習慣化している酒田の最上屋旅館、そして津南の市街地中心に鎮座する伊勢屋旅館の2軒に泊まってきました。
まずは津南へ、とある平日、13時過ぎの飯山線に乗車


今回の旅のお供は沢木耕太郎の最新刊「天路の旅人」

越後田中で途中下車し、田中温泉しなの荘で入浴



そこから歩いて津南まで。

一時期2mを超える積雪があった津南もすっかり春。

16時過ぎに到着した伊勢屋旅館。

玄関の右側に廊下があって、その隣は家人の居間のようです。 部屋の配置は酒田の最上屋旅館と非常に似ています。

築70余年の建物は風格は十分。天井は薄板を張り付けた化粧板で新築当初のままと思われます。


国道沿いなので、車のノイズは気になりますが、街道筋の商人宿っぽくて悪くはありません。
部屋はこんな

夕食はこんな感じで部屋食

朝食は一階の食堂で。思いのほか狭い、4畳半ほどのスペース。

夜もまた風情があってよろし。

政府の旅行支援で1泊2食8800円のところ、6800円でした。
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