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磐越西線で会津若松 |
新津駅は小雪の舞う寒い中にありました。
昨年も雪、その前も雪。
薄ら寒い、雪景色が似合う、新津駅構内では約30分の待ち時間があります。
ここからは磐越西線。でも残念なことにキハ110系。飯山線と同じ、ライトな乗り味の小型気動車です。

阿賀野川に沿って山に分け入るほどに雪のかさが増してきます。
津川駅。

3年前、ここで運転打ち切りとなり、代行バスに乗って喜多方をめざしました。 ついこのあいだのことのように思い出されます。
でもこの日の積雪は50cmほど。雪は断続的ですが、列車の運転には全く影響のないレベルです。

キハ110でなければもっと雰囲気が出るのですが。。。。。

そして11:50分、会津若松駅に到着。

終端式のプラットホームは、いかにも鉄道駅な雰囲気。好きですね。このつくり。 反対側には485系国鉄色。

いいね~。会津若松^_^
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磐梯カツどん |
実はこの日、ある人と会う約束をしていました。
福島県白河在住の吉田さん。ウチのお馴染みさんにして、八重山好きでもあります。 昨年末の沖縄の会にお越しいただき、鳩間島の話題で話が弾みました。
40年間会津若松にお住まいで、2年前に郷里の白河に戻られました。
毎年私が会津へ汽車旅に出かけるのをご存知でして、年明けに来ることあったら、ぜひメールをとお言葉を頂戴していました。
宿業の年始は正月三が日が明ければそこそこ余裕は出てくるのですが、直前にならなければ実際に出かけられるかどうかはわかりません。
結局メールを差し上げたのが前日だったのですが、アテンドいただけるとのことで、お言葉に甘えることにしたのでした。
ちょうどお昼時でしたので、まず向かったのが
十文字屋。


大きな地図で見る
普通の食堂ですが、ソースカツ丼の名店です。
ソースカツどんといえば、県内では駒ヶ根が有名ですが、会津若松もかなり古くからソースカツ丼文化が根付いています。
お昼時で、大変な賑わいを見せる店内。

ここの名物メニューは
磐梯カツ丼 1100円
とにかくメガ盛りなのだそうです。
「ブログのネタにはいいかもよ」とおっしゃるので、躊躇なく注文しました。
そして出てきたのがコレ!!

カツの枚数は4枚。しかも肉の厚さは半端ではありません。 校倉造の如く、交互に4枚折り重なるように盛られたその下にキャベツの千切り、巨大なカツの仮置き場となるお皿が添えられています。
ご飯の量は普通ですが、分厚いロース肉のインパクトは計り知れず。
別の角度から

肉の厚みはもちろんですが、それを覆う衣もまた「しっかり&ガッチリ」肉の厚みに拍車を掛けています。

味は甘いソースが特徴で、駒ヶ根の明治亭に通ずるものがあります。 私的には、まさにストライクゾーンど真ん中なカツ。
小食と化した私には少々苦しいメガっぷりですが、味は抜群でした。

またぜひ食べたいと思わせる、魅惑の一品。
吉田さん、ご馳走様でした!
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思い出の地・雄国川前へ |
ソースカツどんで満腹になったあと目指したのは雄国川前。
今から19年前の1994年2月のことです。会社の仲間と会津にスキーに出かけました。 OPENしたてのアルツ磐梯で滑った後、喜多方市の川前という場所にある民宿を予約していました。
夕闇迫るなか、喜多方市東部の川前に向かって走り、たどり着いたのが雄国川前。
大きな地図で見る
しかし予約した民宿が見当たりません。村人に尋ねてみたところ、
お宅の目指している川前は慶徳川前。ここは雄国川前。場所が全然違っています。
なんと、川前と名のつく地名はここだけではなかったのです。
しかし。その川前から見た景色の美しかったことといったら、言葉になりません。 雄国川前は市街地から200mほど上った傾斜地に位置しています。そこから眺める風景はまさに絶景でした。 残照に色づく真っ白な飯豊山、広大な会津盆地の光景、それはまさににっぽんの桃源郷と呼ぶにふさわしい光景でした。 道に迷ってよかったと、心底そう思ったものです。
私のイメージする理想の田舎の景色はまさに雄国川前でした。当時、その場所に本気でユースホステルを建てたいと思いました。実際に、帰宅してから喜多方市内の不動産屋に電話をしたほどです。
でも、「あそこは農業振興地区だから宅地転換はほぼ不可能」とのつたない返事。
結局はあきらめざるを得ませんでした。
それから6年後の2000年7月。雄国川前と非常に似たロケーションの桃源郷へ移り住みました。 木島平村上木島地区(スキー場地区)です。
飯山盆地は会津盆地の縮小版のようです。雄国川前から眺めた飯豊山は、家から眺める鍋倉山です。 規模さえ違えど、雰囲気は非常に似通っています。
いまなお、会津は私にとって特別な田舎。年に一度は訪ねたい場所でもあります。
白河の吉田さんにお願いして、19年ぶりの雄国川前再訪を果たしたのでした。
麓の県道から

上っていくとこんな風景が展開。

限りなく広い会津盆地。

飯豊山は見えませんでしたが、19年前と変わることのない伸びやかな風景が目前に展開。

おもわず、じーんときました。
雄国川前は、いまなお私にとって「桃源郷」でありました。

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熊野神社長床 |
雄国川前の後は、熊野神社長床へ。 これまた吉田さんに無理いって連れて行っていただきました。

喜多方市の北西部に位置する重文でして、長床は能舞台のようなつくりが特徴です。

会津通いが頻繁だった頃、何度か訪れたことがありました。
大イチョウが有名ですが、雪の降り積もったこの時期もまたいいものです。

北信州もいいけれど、やっぱり会津は良いところです(^=^)
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喜多方ラーメン |
十文字屋のソースカツ丼でお腹いっぱいになったはずですが、喜多方に来てラーメンを食べずして帰ることにたいへんなためらいを感じていました。
磐越西線の時間まで40分ほどありましたので、思い切って食べることにしました。
向かったのは駅近くの「丸見食堂」

駅前区画整理によって、10年ほど前に建物自体は新築されています。

注文したのはチャーシュー麺。 喜多方のチャーシュー麺は煮豚を使っているところは多いのですが、この店も同系統。
 燻されたばら肉は独特の香ばしい風味をかもし出していて、濃厚なスープとあいまって、予期した以上の味わいでありました。
それにしてもお腹が破裂しそうでありました(^_^)
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古きよき国鉄な雰囲気・磐越西線新津行き |
戻りもまた同じルートを通って帰途へ。
14:50発・磐越西線新津行きはキハ47での運転です。 行きのキハ110に比べて、ぐっと旅情にあふれた気動車といえます。静粛性や乗り心地はもちろんですが、窓が開くのが何といっても特筆すべき点です。


ローカル線でありながら車掌が乗務し、人の手による車内放送が古きよき国鉄の旅情を感じさせるものです。



雪野原にかき消されるように響くブレーキのエア音もまた、新型気動車にはないもの。
残照に照らされる雪の山もまた、雰囲気づくりに一役買っています。冬の磐越西線は、やはり喜多方14:50発、新津行きに限りますね。
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旅の終わりは485系 ~汽車旅のきわみここにあり |
新津駅には夜の帳が降りていました。

ここから、最終ランナーくびきの号・新井行きです。 行きと同じく485系国鉄色。旅の終わりにふさわしい車両です。

雪の中を行く485系はただひたすらに静寂で、滑るように走り続けます。
一面の露に覆われた窓を拭くと、雪景色の中に埋もれるような里の民家の明かりが次々と通り過ぎて行きます。

汽車旅の極みのような贅沢な時間。 旅の終わりは485系。

そんな485系も終焉間近。来年のこの時期にまた乗れるだろうか。。。。。
私にとって、二度と戻らないかもしれない、485系に揺られる大切な時間でもありました。
the end
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