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オルニージョスの夜 |
オルニージョスの夜は寒い。 家の明かりは消えたままの集落には全くひとけがない。 町並みは健在なるも、定住人がほとんどない、巡礼中継地としての役割のみを担う村と察せられる。

しかし、巡礼者を飢え死にさせる訳にはいかないので、食事を提供する仕組みが必ず存在する。
昨年訪れた時は、通りの端のコリアンレストランに入った。 アルベルゲの管理人にそこでの食事の可否を尋ねると、やっているという。 但し、昨年居たコリアンはブルゴスに行ってしまい、今はアイルランド人が経営しているらしい。
夕食を是非そこでと申し出ると、後で店主がやってくるとの由。
極めて閉ざさるた村ゆえに、アルベルゲとレストランが緊密な関係を保っているのだろう。
約束の7時にレストランに向かうと、そこは電気の消えた、ロウソクの明かりのみの少し変わった場所であった。

巡礼者メニューとして、
1 パンプキンスープ または ブルーチーズとストロベリーのサラダ 2 ハンバーガー または ベジタブルカレー または トマトパスタ 3 デザート
の中から選ぶことが出来る。
この日は隣むらに住むというミュージシャンが弾き語り演奏を披露してくれた。
素晴らしい演奏だったがいかんせん寒すぎた。

アットホームなアルベルゲだが、やはり寒さは半端ではない。
夜はダウンジャケットを重ね着し、靴下にカイロを貼り、「象の足」を装着し眠りについた。
時差ボケがほんの少し解消したのか、前日は夜中一時に覚醒したが、この日は3時半まで目を覚ますことがなかった。
足裏カイロの力は絶大だ。
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巡礼2日目 オルニージョスからカストロへリス |
前日同様、7時に朝食を取り、八時に出発した。


天候は小雪。手先が冷えこごえる。 はじめの9キロはメセタの高地を行く。


まるで美瑛か富良野の丘のような丘陵地帯を延々進む。
 とはいえ、ヨーロッパの田舎は何処へ行ってもこんな光景が当たり前なのである。
サンボルの集落。公営アルベルゲが一軒あるのみ。



やがて晴れ間がのぞく


2時間半歩くとオンタナスの村



公営アルベルゲがバルを兼ねていて、早めのランチにする。

片言の日本語を口にする店主がめっぽう面白く、腹話術を披露してくれた。
 この村の名物おじさんに違いない。
約1時間滞在し、後半戦。

依然小雪の降る中、長い隊列で西を目指す。
 先頭はHさん、二番手Uさん、三番手集団から遠く離れて最後尾はSさん。
やがて車道に合流、とはいえ殆どクルマは通らない。

6キロ地点の修道院跡を通過


ようやく目指すカストロヘリスの村が見えてきた。


中世の雰囲気が色濃く残る、いにしえの町並みに心躍る。


教会

石造りの家並み




今回投宿する村々の中では、間違いなく最も歴史的景観に満ちた場所である。
そんな村の中程に建つアルベルゲ。

明るい雰囲気の広々した空間に心休まる昼下がりを過ごした。

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