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プロフィール

なかむら@みゆきの

Author:なかむら@みゆきの
高社山麓みゆきの杜ユースホステル
を営んでいます。
当サイトでは、地元民ならではのお勧めツーリングルート、温泉、B級グルメなどを宿主自らが実走調査を敢行!信州ドライブ&ツーリングにお役立てください。


【旅の記録】
北海道ツーリング2008
北海道ツーリング2009
北海道ツーリング2010
北海道ツーリング2011
北海道ツーリング2012
沖縄八重山紀行2008
沖縄八重山紀行2009
沖縄バイクツーリング2010
沖縄家族旅行2011
栂海新道縦走記2012
沖縄買出し旅2012
沖縄買出し旅2013夏
大阪帰省の鉄道旅2013
沖縄買出し旅2013冬
アメリカ横断2014春
北海道ツーリング2014
沖縄買出し旅2014
アメリカ横断2015
北海道乗り潰し2015冬
家族で沖縄2015冬
タスマニア周遊2016
Overland Track2016
北海道2016夏ドライブ
スペイン巡礼2016冬
タスマニア2017春
北海道2017夏
スペイン巡礼2017冬
瀬戸内旅2018春
日本南北縦断2018冬
瀬戸内旅2019春

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モノの値段考
コロナを経験して、諸外国と比べて何かにつけて日本のダメっぷりがあらわになってしまった感があります。

遅として進まないワクチン。外からの圧力に対して物言えない。性善説に頼る防疫対策など。
よく言えばお人好し、悪く言えば無防備な体制が次々と明らかにされてきました。

そんな中、モノの値段の安さについて語られることも増えてきたように感じます。
まぎれもなく日本は激安先進国であります。


私は何かにつけて昔のことをとてもよく覚えているのですが、たとえば今から40年以上前の昭和50年代半ば、私が小学生2~3年生の頃の身の回りの値段はおおよそこんな感じでした。



=====

ファンタ200cc瓶 = 60円
同350cc缶 = 90円
ヤマザキのカレーパン = 60円(当時はパッケージに値段が印刷されていた)
明治カール = 100円(85g)
アイスキャンデー(氷菓)*王将、ダブルコーラなど =30円
グリコパピコ = 100円 (グリコ製品はとにかく高かった)
牛肉 = 240円(100g) 我が家fが焼き肉で使う薄切り肉(いわゆる和牛ではなく、交雑種)
国鉄初乗り運賃 =100円
三段式B寝台上段 = 3500円(小6の頃)
ひらかたパーク正門前の大衆食堂のカレー = 350円
枚方市駅前にあった当時はまだ珍しいマクドナルドのハンバーガー =150円
日産ローレル = 120万円(親戚が120万円で買ったと話しているのを記憶している)

=====



清涼飲料についてはほとんど値上げされていないのが明らかです。
カレーパンもまた現在は88円とかで売られていることを考えますと、大した値上がりではありません。
牛肉も輸入の切り落としが100円程度で買えることを考えますと、むしろ安くなっています。
マクドナルドに至っては完全に値下げです。
鉄道運賃は少しずつ上がってはいますが、劇的なほどではありません。


逆に自動車は、大幅値上げです。
1980年代後半にデビューした日産ローレル直62000ccメダリスト(最も一般的なグレード)は208万円でしたから、10年で4割上昇、すでに同モデルは廃止になっていますが、いまや200万円台で買える(コンパクトカーではない)普通乗用車は皆無ですから、価格変遷は他の耐久消費財(一般家電)を大きく上回ってます。
そもそも自動車は世界共通商品ゆえ、価格が上がるのは当たり前で、これが本来の物価推移といえます。

道理で電機メーカーが次々とテレビの製造をやめてしまうわけです。



私はいわゆるバブル世代です。いまから31年前の1990年に就職活動し、興味のある会社は手当たり次第に面接を受け、たくさん内定をもらいました。

例えば、前出のファーストフードチェーンも面接を受けました。
当時、同社は「日本最高レベルの給与を」がひとつのウリで、32歳店長でなんと700万オーバー。
「店舗統括責任者(SV)なら1000万が当たり前」と説明を受けたのを記憶しています。

大阪支社の人事部長さんがとても温厚な、魅力的な人で、学生ながら「一流会社は人事部長も人格者なんだなー」と思ったものです。
当時の売り上げは3500億ほどで、「5年後には5000億突破を目論んでいる」との話を聞きました。
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時は移ろい令和の今。
JRも東京メトロも初乗り運賃はいまだに100円台です。
マクドナルドのハンバーガーが120円です。
缶入り清涼飲料もほぼ100円~130円。
何もかも安いままです。

ニューヨークやワシントンDCの地下鉄は最低運賃区間でも3ドル以上はしたはずですし、シドニーの空港地下鉄はわずか20分程度の乗車でさえ20ドル近くするのに。。


先日決算発表した日本マクドナルドは、過去最高益を計上したとのことですが、売上高は1000億円台。30年前の半分しかありません。
なのに最高益とは、つまるところ、人件費圧縮と、徹底した原材料費カットがモノを言っているわけです。



そんな値段の安さは働く人の給与に直結していることは明らかで、今多くの日本人が困窮にあえいでいる、ないしは給料がずっと変わらないままの生活を続けているのです。



結局、日本はあらゆる分野のものが安すぎるので、高いものが妙に目立ってしまうことに。

特に運輸、通信部門は外国に比べて高いと言えるかもしれません。
高速道路料金は言うまでもなく、最近話題になったところでは、携帯電話料金がその代表といえるでしょう。

先進国と比べて高い!と国から高圧的に迫られてしまって、渋々の値下げ。
チョット気の毒な気もしますネ。
携帯利用料の高さが日本の貧困の原因だ!という裏付けでもあればまだ理解が出来なくもありませんが。


もうひとつ、忘れてはならない高いものとして、JRの長距離列車運賃が挙げられます。
政府はあまり意に介する気はないようですが、外国に行くとその価格差に驚きます。
というよりも、ダイナミックプライシングが導入されていない明治時代のままの運賃制度は、いい加減改変すべきでしょう。

たとえばアメリカですが、閑散期にワシントンDCからシアトル迄、3泊4日の長距離寝台列車(1等食事つき)に乗っても4万円ほどです。
スペインのマドリードからトレドまで、約40分新幹線に乗って1200円ほどです。
パリのドゴール空港からルクセンブルクまで、400kmの距離をTGVに乗れば6000円ほど。

日本の場合新大阪から東京までの500km(2時間30分)が14000円、飯山から長野までの30km(11分)は1400円と高額で、諸外国の高速鉄道と比べると高価さが際立ちます。


また、従来の乗車券+特急料金という料金算出方法にも無理があります。
この仕組みは欧米人にはなかなか理解されがたく、説明に苦労することがしばしばで、料金計算ルールの複雑化の一翼を担っています。

特急料金とは、特急列車があくまで特別な列車だった時代、それはあくまでも「速達」のための特別料金でした。
ですが、時代は変わり、特急列車よりも速い、でも安く乗れる列車(新快速など)はあります。
特急料金は決して速達料などではなく、快適料、付加価値料でもあります。

付加価値と言えば、運転コストは莫大、かつ特別感満点なSL列車はその代表と言えるでしょう。
ですが、驚くなかれ、SLに2時間揺られるための特別料金は、乗車券代プラスたったの530円でしかありません。
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JR九州で昨年運転された鬼滅の刃列車に、ヤフオクで5万円もの値段が付けられたのは記憶に新しいところですが、要するに、価値と値段があまりに釣り合わない現状が何十年もの間、変わることなく存在し続けています。


ですが、何かと保守的かつ既成概念からの脱却が苦手な旧国鉄。
JRに限らず、稼げるところで稼ぐことができずに悶々としている企業体がなんと多いことか。



モノの値段、社会の仕組み、政治など。
コロナは日本が生まれ変われる大きなチャンスであることには間違いありません。


ボヤボヤしていると、ますますほかの先進国に差を広げられてしまいます。
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散歩とサイクリングの毎日
ここ最近は、5時30分からヒミコの散歩、朝食後8時過ぎから10kmサイクリングに出かけるのが習慣化しています。
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妙高山はまだ残雪。
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水田は8割がた田植えが済んだ感じです。
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サイクリングは最後の3kmがひたすら登りでして、毎日あせだく。
そんな時はたまに庭の露天風呂に浸かって、いやしの時間を過ごすこともあります。
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ウェブサイトの表紙写真差し替えのため、デッキ増設後初の俯瞰撮影を行いました。
宿的には、夕刻の白熱灯色の写真がベストなのですが、なかなか条件のイイ光線に巡り合えないので、とりあえずコレで。
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流行歌今昔
AMラジオを聴いていると、頻繁に昔の流行歌が流れてきます。
たとえば今から30年前の1991年の流行歌。最新のヒット曲と比べてみても、古さを感じることはありません。

製作プロセスは格段に進化しているとはいえ、出来栄えにはあまり変化はないというのが私の率直な印象です。

ですが、1990年代に立ち返りますと、30年前おろか、10年前のものでさえ、大変な古さを醸し出しています。

その背景の原因は1980年代に加速度的に普及したシンセサイザーの貢献にあるといえます。


1970年代に、モノラルシンセが登場しました。今では考えられないのですが、その多くは単音を奏でることしかできません。
テクノユニット「YMO」の音を思い出していただくと分かるのですが、当時としてはかなり先進的な電子音を奏でてはいますが、実はそれぞれはあくまで昔のゲーム音的な「単音」が中心だったのです。

ところが、1980年代に入り、状況は一変、鍵盤楽器の電子化、ことに一度に何音も鳴らすことのできる「ポリフォニックシンセサイザー」の普及が決め手となりました。

楽曲で奏でられるサウンドが一気に近未来化したのでした。

特に、1983年にYAMAHAが発売したFM音源によるデジタルシンセサイザーである「DX7」は、ポップス界に大変な衝撃を与えました。
古い方ならご存じでしょう。このバックパネルのグラフィック。
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今でも、NHKのど自慢のバック演奏のキーボード奏者が現役で使用しているケースも見られます。



妙にキラキラした音、殊にDXが鳴らす「電子ピアノ音」は一線のミュージシャンがこぞって多用、当時のヒット曲は「DXサウンド」一色と言っても過言ではありませんでした。

DXを愛用するということが、「プロとしてのステイタス」だったといってもイイかもしれません。

そのDXを核として、ドラムマシンに、シーケンサー(自動演奏装置)=いわゆる「ウチコミ」を組み合わせることで、先進的かつ透明感あふれる楽曲が多数世に送り出されたというワケです。

DXサウンドの代表曲といってもイイ大ヒットナンバー



そんな大ヒットの陰には、プロの人たちも、今では考えられない、大変な労力を払い、一つ一つのパートを機器のパネルを一つ一つ押してはウチコミし、フルコーラスを完成させていたんですねー。



そんな私も、シンセサイザー、ドラムマシン、シーケンサーを所有していました。(今も持っている)
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シーケンサーに、音符データを入力して曲を完成させるわけですが、入力可能な音符合計数がたったの3200音。
一般的なシングル曲の演奏時間が4分とすれば、その完全コピーを試みようとすれば、内臓の記憶容量をほぼすべて使い果たしてしまうというシロモノでした。
が、それでも好きな曲をパートごとに地道にウチこみ、右手でシンセストリングスのコードを刻めば、一人バンドの完結。それはそれは楽しいものでありました。


その後、ウチコミは全盛となり、音楽産業界においても人の手で演奏される音楽がどんどん縮小していきます。
人の手で弦をはじいているようなギターサウンドが再現出来たり、微妙にタイミングを遅らせ、微妙な強弱をつけたリズムで、まるでドラマーが本物のドラムセットを叩いているような演奏を再現したりすることも可能です。
いわゆるスタジオミュージシャンと呼ばれる分野の演奏家の需要が激減しました。

音楽の「自動化」が、音楽家の仕事の領域さえも奪ってしまったのは実に皮肉でもあります。



それとは別に、歌唱方法についても、この数十年でかなりの変化が見てとれます。
たとえば、1970年代頃の女性歌手の発生方法と、今のアイドルではずいぶんと発生方法が違います。(上手下手とは別のハナシです)
歌に限らず、テレビのアナウンサーの発声法についても、1970年代頃の映像アーカイブスを見ればその違いが一目瞭然なのと同じです。

そこまで昔ではなくとも、たとえば、1980年代頃までは、高音域をいわゆる「裏声」で発声するケースが意外に多かったように思います。(例:斉藤由貴サンの「卒業」など)


ちなみにこちらの動画は、今我が家が配信アニメでハマっている「世界名作劇場」の主題歌。
サビで始まる歌いだしにその歌唱法が見て取れます。


が、現在のJ-POP界において、同じ楽曲内で裏声と地声を使い分ける歌唱法は極めて少数派。
あくまで、グループアイドル(AKB系)に見られる、高音域が必要以上に強調(イコライジング)された楽曲がスタンダードとなっていることは言うまでもありません。
ただ、それらを耳障りに感じる人も少なくはないようですが。


また、加齢とともに高帯域が出にくくなる女性ボーカルに、意図的にチューニングをかけて、聞き手に分からない範囲内で加工を施す例もごく当たり前のごとく行われています。
また、外れた音程を自動的に補正するレコーディングは至って普通の技術として使われています。


1980年代前半頃の、歌のあまり上手とはいえないアイドル歌手には、あらん限りの「コーラス」「ディレイ」をかけて歌唱力のなさを補ったものですが、今ではその必要はまったくないというワケです。

ところが。

生歌が原則とされる生放送歌番組(Mステ、うたコンなど)では、時々「放送事故レベル」並みとも思われる、事象も発生しています。
生歌に慣れていないアイドル系の人たちは時として、そんな悲劇(^^)に遭遇することになります。



そんなこんなで、今は好きな音楽が好きな時に動画配信サイトでほぼ無限に楽しめる時代。

なんて便利な世の中かと、つくづく思いますね。




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