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プロフィール

なかむら@みゆきの

Author:なかむら@みゆきの
高社山麓みゆきの杜ユースホステル
を営んでいます。
当サイトでは、地元民ならではのお勧めツーリングルート、温泉、B級グルメなどを宿主自らが実走調査を敢行!信州ドライブ&ツーリングにお役立てください。


【旅の記録】
北海道ツーリング2008
北海道ツーリング2009
北海道ツーリング2010
北海道ツーリング2011
北海道ツーリング2012
沖縄八重山紀行2008
沖縄八重山紀行2009
沖縄バイクツーリング2010
沖縄家族旅行2011
栂海新道縦走記2012
沖縄買出し旅2012
沖縄買出し旅2013夏
大阪帰省の鉄道旅2013
沖縄買出し旅2013冬
アメリカ横断2014春
北海道ツーリング2014
沖縄買出し旅2014
アメリカ横断2015
北海道乗り潰し2015冬
家族で沖縄2015冬
タスマニア周遊2016
Overland Track2016
北海道2016夏ドライブ
スペイン巡礼2016冬
タスマニア2017春
北海道2017夏
スペイン巡礼2017冬
瀬戸内旅2018春
日本南北縦断2018冬
瀬戸内旅2019春

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古都・ドレスデンへ
ケーキタイム後、ドレスデンへ移動。

やはり旧東ドイツの街は少し古い感じがして長閑な印象を受ける。
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陶器で有名なマイセンを経て、
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ドレスデンユースホステルに到着。
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作りは日本で言えば、昔のビジネスホテル風でロビーは狭い。
450床を誇るドイツ最大級のユースホステルなのだそうだ。6割が修学旅行利用で、提供されるプログラムは主に文科系、とりわけ音楽関係のプログラムが多いとのこと。立地上、屋外の活動施設は付帯しない。

大食堂は存在せず、グループの規模用途別にいくつかの食堂が用意され、給仕場で料理をとってから、食卓へと向かう仕組みになっている。
この日の夕食はテラス席でいただいた。
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これまでのユースホステルと違い、450人ものお客をさばくことに忙しく、我々を特に歓待してくれる様子はなく、ビールの提供はなかった。
なので、夕食後、有志を募って旧市街地のビアバーに出かけた。
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1990年代、職場のあった東京の竹橋パレスサイドビル食堂街にあったニュートーキョーの人気メニュー「ポークシュニッツェル」をイメージして注文してみたが、残念ながら単なるトンカツでだった。
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外国に行くとどうしてもこのような店は敷居が高くなるが、9年前にアメリカで体験して以降は躊躇なく入れるようになった。
日本と違うのは、入り口近くのレジは存在せず、会計はテーブルで行われることである。

暗くて旧市街の様子はあまりよくわからなかったが、明日午後にガイドツアーが行われる予定なので、その時に十分堪能することにしよう。


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ザクセン州ユースホステル協会会長との懇談
朝食は、スペースの関係上、決められた時間にとることになっており、割り当ての時間は8時となっていた。
この日は初の「寝坊」で起床したのは5時半。前日の記録を慌ててブログにしたためる。

2日目の午前中は、ザクセン州ユースホステル協会会長Rohwer氏らと懇談会となる。

おもにユースホステル運営のための資金の仕組みについての説明がある。
そこで明らかになったのは、

●生み出された利益はほぼすべてが設備投資に充当される
●利益がいわゆる担保となって、政府、州、EUからの補助金が得られる
●日本の補助金はどちらかといえば、1回限りの不定期のものが多いが、ドイツの場合は恒常的に行われているようである


実際、どこのユースホステルに行っても、設備は最新式であり、ソーラーパネルやシャワー流量計など、環境に配慮したSDGS達成のための装備がこれでもか!とばかりに備わっていた。

今回、青少年自然の家に勤める2名のメンバーがいたのだが、日本においてドイツと似た青少年活動を行うのはもはやユースホステルでなく、青少年自然の家がその最右翼であることを実感せざるを得ない。

実際、このようなテーマの合議では彼らから頻繁に質問が投げかけられ、ドイツユースホステルとの志向の一致を感じることが非常に多かったのも事実である。
最後に、ザクセン州ユースホステル会長から

「日本ではユースホステルが青少年からはあまり支持されておらず利用がないと聞くがなぜか?」

との質問が投げかけられたので

「日本におけるYHの立ち位置はドイツとは全く異なり、小規模の個人経営の民宿、ペンションのようなものが圧倒的多数を占める。またドイツのように青少年向け教育活動は多くの施設が実施しておらず、旅の宿としての機能しか持ち合わせていない場合がほとんどである。それゆえほかの宿との競合が激しく、利用者の選択肢の中に入ってこないのが一番の原因である。
ちなみに我が家における利用者平均年齢は50代後半である」

などと自虐的に答えると、苦笑いを浮かべていた。


そもそも、そのような質問が出てくること自体、ユースホステル関係者は互いのことをよく認知していないものと思われ、今後もこの事業が行われるものであるのならば、うわべだけではない本音の議論、意見交換を行うべきである。

実際私はこの交流事業の中で何度となく

●日本のユースホステルはドイツのシステムとは全く違う
●会員は1万2千人ほどしかいない
●120軒中100軒は民営の小規模施設である
●ごく一部の直営施設を除き、青少年に向けての自然・環境教育機能を果たす施設ではない

と力説してきたのだが。

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ピルナに小旅行
ウチにはこんな本が置いてあるのだが、世界の名だたるトレイルに並んで、ドイツ東部の「画家の道」が紹介されている。
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今回のドイツ交流が決まった時、ドレスデンが、その「画家の道」の出発&ゴール拠点であることがわかった。

ドレスデン到着前、ザクセン州ユースホステル協会スタッフのLISAに、パンフレットの類があれば是非いただきたいのだがと申し出ると、到着日の夜早速用意してくれた。
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懇談会が10時40分頃終了し、次の集合は市内観光ツアー出発の14時だというのでその間を利用し、トレイルヘッド(PIRNA)の街を下見してみることにした。

ユースホステルから徒歩5分ほどの場所にある Sバーンの駅に向かう。Sバーンとは、ドイツ鉄道の路線の一種で日本で言うならば近郊連絡鉄道、さしずめ湘南新宿ラインのような位置づけといってもイイかもしれない。
しかし多くは電気機関車がけん引するいわゆる「客車列車」であり、保線技術の高さも相まって日本では考えられないような静粛性、乗り心地が確保されている。
機関車は旧東ドイツ製の143形で、直流1500V、定格出力3500KW/時、B+Bの軸配置を持つ、汎用型機関車である。
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ただし、機関車と反対側の「最後部」にも運転台が備わっており、機回しの必要はない。

それに約30分乗って「ピルナ」の街に向かう。
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土曜日とあって、車内は賑やかである。
日本と違って電車の中では静かにしましょうなどという暗黙の了解はなく、ゲームの音や喋り声が賑やかである。
走行音がほとんど聞こえてこない寝台列車のような車内環境ゆえに、なおのこと話し声も目立つのだが。

ピルナの駅。
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ハイキングはエルベ川リバークルーズの拠点ともあって、観光客の姿が目立つ。
LISAに貰った地図を片手に示された方向に向かうと果たして細いサイクリング道に出た。
どうやらこの道が「画家の道」らしいが、今一つ自信が持てないので、近くの年配男性に声をかけてみたが、「英語がわからないのでゴメン」と掛け合ってくれなかった。

しばらく地図とにらめっこしながらキョロキョロしていると女性が近寄ってきて、

夫があなたのことを知らせてくれたのですがなにかお困りですか?

みたいなことを言う。
訊けばオーストリアから観光でやってきたのだといい、これから「画家の道」のオイシイところだけをかいつまんで歩くそうだ。

あそこはきれいだの、あの道は登りが大変そうだの、色々な情報を教えてくれたが、結局のところいま自分のいる場所が「画家の道」であることはあとになってから判明した。

道沿いにはエルベ川の風光明媚な景色が広がる。
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是非次は120kmの全線をスルーハイクしてみたいと思った。


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