信越トレイルを歩くものにとって、どうしても気になる栂海新道。 今から40年以上も前に、糸魚川市在住の電気化学工業社員・小野建氏によって開かれたアルプスと海をつなぐ登山道です。
今季最大のイベントとして位置づけ、9月2日から2泊3日の行程で6名様+私の7人で行って参りました。
起床は3:30.出発は4:00. 豊田飯山ICから上信越自動車道、北陸自動車道を経由して糸魚川、国道148号線を経て蓮華温泉に着いたのが6:30でありました。
朝食の弁当を食べ、朝日に染まる朝日岳を目指してイザ出発!
 ここから朝日岳に向かう道は昭文社地図によると「健脚向け」となっており、休憩時間を加味して10時間程度を見ておくようにとの注釈があります。
それもそのはず、出発していきなりの下りです。
あやめ平通過 7:27
 やや左手の奥に見えるのが朝日岳です。あんな先まで一日で~!?
湿原の木道を行きます。
兵馬平通過 7:36

瀬戸川の谷まで下ります。8:07
 ここで13分の小休止。
蓮華温泉の標高が1480m。ここが1200mですから、なんと280mも下ってきたことになります。朝日岳の頂上は2418m。標高差1210mを登らなくてはなりません。
川を渡り、ジワジワ登りに転じます。

ひょうたん池通過9:19

白高地沢 9:28着

地図情報にはない立派な橋がかけられています。おそらく昨年か今年に架け替えられたのでしょう。
 9:40発
ここから花園三角点まで「カモシカ坂」と呼ばれる急な登りです。昭文社コースタイムによると2時間とあります。 比較的整備された階段状の道をゆっくりと上がっていきます。 木道の架け替え工事が始まるのでしょう。路肩には新しい資材が点々と積まれていました。
早朝に朝日小屋を出てきたという登山者何人かとすれ違います。
と、そこに当宿お馴染み、GORIさんと遭遇。

早朝に白馬を出てきたそうです。糸魚川行きのバスに乗るためにがんばって降りてきたとのこと。 お気をつけて~!!
さらに高度を上げていきます。平坦な地がなかなかなくて、途中の坂でたびたび休憩。


やがて森林限界を越え、ガレ場が現れます。

木道が始まる頃、尾根筋にとりつき、周囲の視界が広がります。

雪倉岳が迫ってきました。

花園三角点 11:22通過。

その先の水場を目指してそのまま前進。水場には11:30に到着。周囲は池塘が点々としています。


しばらく行くと水場があります。道から20mほど入った右側です。水量はそこそこあって、非常に冷たく美味しい水です。お勧めであります。

時間的にランチタイムのタイミングです。食事にすることとしました。 私はラーメン。

12:08に出発。


その先の上り坂は、目を見張るようなお花畑に一同感激。9月のこの時期にこれほどの花が見られるとは驚きです。雪の多かったせいでしょう。




青ザク 12:36着 正面の雪倉岳が迫力です。

青ザク上の登り。ガレ場が続きます。

五輪の森標識 12:59通過。

文字通り、五輪山山頂の直下をトラバースするように進む道です。ところどころ沢があって、ガレ場に水が沸いています。滑りやすい砂地の道や栂の森が連続します。

ここでハプニングがありまして、40分ほどタイムロス。

その後は、木道のゆるい登りが続き、朝日岳が次第に近づいてきます。



朝日岳と栂海新道の分岐点・吹上のコルはもうすぐそこ!

花園三角点から続いたお花畑は吹上のコルまで。まさに花の山・朝日岳であります。





吹上のコルには15:12に到着。富山の平野も望む絶景の鞍部です。 水場(花園三角点)からコルまで3時間6分を要しました。

雪倉岳のむこうには白馬岳。

目指す朝日岳山頂。

 北アルプスらしい、ガレた斜面をジグザグ登っていきます。
とがった山は五輪山。あの右麓を登ってきました。

栂海新道方面を見たところ。ゆるい稜線上を越えていきます。


朝日岳山頂16:09着。

コルから43分で到達しました。昭文社時間は1時間ですが、どんなにゆっくり登っても1時間はかからないでしょう。
お疲れ様!!!
山頂出発16:20
朝日平へ向かうくだりはかなり急です。疲れもあるので、慎重にゆっくり下ります。 やがて小屋が見えてきました。

あと一息。ほんの少しの登りが足かせのようになって。。。

朝日小屋着 16:59

玄関前のベンチにたたずむ宿泊者に拍手で迎えられ、待ちに待ったゴールです。 お疲れ様でした。
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