時間は1530。フロミスタへの残り距離は5キロあまりである。
辺りは牛の匂いで満ちている。酪農家が多いのだろう。 鹿の糞も無数に散らばっていた。
やがて川沿いの道に出る。しかし道標が全く目立たない。間違えているのかと、地図とGPS で確認するが、確かにフロミスタへ向かっている。 が、途中に左から道が合流してくる三叉路に合流した。ホタテ印が据えられていたので、どうやら私が間違った道をすすんだらしい。
気を取り直し、川沿いを進むと、ようやくフロミスタのまちが近づいてきた。 この川は由緒ある「運河」のようだ。
時間は丁度17時。列車は1822発なので、腹ごしらえにバルを探す。 鉄道駅が在るくらいなので、そこそこに大きな町である。
すぐにバルが見つかり、立ち飲みを楽しむスペイン人に臆することなく、空いたカウンタ席につく。
ウナ セルベッサ ポルファボール
「グラシアス」「オラ」以外の初のスペイン語を口にしてみた。
通じたようだ。ビールが運ばれてきた。
次に、カウンタに陳列された「タパス」を食べようと、指さし注目を試みる。 しかし、何故か「クローズ」と素っ気ない。
理由を尋ねたところで狼狽するだけなので、諦めビールをすすっていると、実に無愛想に「これ、良いわよ」なニュアンスで、魚のフリッターが差し出された。
気が変わったのかどうか不明なるも、折角だからと口にする。 揚げてから相当時間の経過した冷たい唐揚げだがビールには合う。 ついでにと、生ハムのサンドイッチを指差す。 ハイどうぞと差し出される。
クローズ!
が何を意味したのか、解らずじまいだったが、「お会計ネガイマス」の意のスペイン語を発したら、5.6EUROという。
たとえ誤ったスペイン語だとしても、金額を間違えたりはしないだろうから、通じてはいたのだろう。 10EURO紙幣を差すと、計算通通りの釣り銭が無造作に差し出された。
実に安上がりな一杯飲み屋「バル」であった。
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