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北信州2018年冬★ 
信州・木島平村で旅宿を営んでいます。    平成最後の冬、通算5本目の泡波升升半升を手に入れ気をよくするこの頃 
36年前の 記憶をたどる旅
毎年恒例のスキーシーズン直前の大阪帰省。

木島平でわずか2泊した後再び旅立った。
青春18きっぷを持っていたが 多少なりとも時間短縮を企て 飯山から金沢まで新幹線に乗る。

金沢から北陸本線に乗り換え福井まで そしてそこから 敦賀行き普通列車に乗り換えた。

降り立ったのは 北国街道今庄宿がある今庄駅。


この駅は私にとって死ぬまで忘れることのできない思い出の駅である。

五十歳を前にした今なお、 冬になると必ず頭の中に当時の思い出が蘇ってくる。

中学1年生の時、私はクラスの友人と連れだって雪見の旅に出かけた。
もちろん日帰りである。

その前の年 いわゆる56豪雪で、 滋賀県北部が記録的な大雪に見舞われた。
その経験を 私にとても興奮しながら話してくれる友人Kがいた。
彼は近江今津で驚きの雪景色に遭遇したらしい。

じゃあ今年も雪見に行かないか 。電車に乗って。

その話に便乗した友人は四人。
1982年 1月15日早朝、京都駅発の 米原行き普通電車に乗り、米原からは北陸本線の普通列車に 乗り換えた。列車番523。行き先は新潟県長岡だった。
少年たちは一路北を目指した。

目的地は敦賀。手に握りしめた切符の行き先は今庄。
何故なら 京都からの営業キロ数が 90キロ少々の 敦賀までだと学割が効かず、 切符の購入金額を少しでも安くあげるために あえて100 K を超える今庄駅を 切符の目的地としていたに過ぎなかった。
それが後々になって少年達に感動のドラマをもたらすとはこの時誰が想像したであろう。

日常の世界では味わえない旧型客車の走行音が 私の心に響く。

今なお趣味としている鉄道走行音の録音は実はこの時が 初めてだった。

今では考えられない巨大なモノラルラジカセにモノラルマイクをつなぎ ひたすら音を拾った。

列車が走る音よりもむしろ友人たちとの会話の音が後になって 脳裏に焼き付くことになったのは 言うまでもない。

列車は湖北地方 ゆっくりと北上。木ノ本、余呉、 近江塩津と 丹念に停車を繰り返す。それに比例して雪も確実に増えてゆく。

しかし 新疋田を過ぎて列車が下り勾配を駆け下りるにつれ、次第に雪のかさは 減っていき敦賀到着時には みぞれ混じりの雨となってしまった。

まずい。雪ががない。

少年たちは焦った。
雪がなければ話にならない。

しかも多少の雪では ダメなのだ。
前年、仲間の一人が体験した、たくさん積もった雪の中でプロレスごっこをすることができなくてはならないのだ。

敦賀の停車時間は20分 私は咄嗟に提案した 。

この先の今庄まで行こうや。
少しでも北を目指せば雪があるかもしらん。

結局下車せずそのまま 列車に乗り続けることにした。

敦賀を出ると列車は 全長13.8 km の長いトンネルに入る。

今なお在来線の陸上トンネルとしては日本一長いトンネルであり、 現在の特急サンダーバードでさえ くぐり抜けるのに7分以上の時間を要する。
あの時はEF70型電気機関車牽引の旧型客車列車。10分以上時間がかかったのを今でもなんとなく覚えている。

とにかく長い時間だった。
ただただ雪がたくさん積もっていることを願うばかりであった。

そして10分後、 真っ暗なトンネルの先から真っ白な光が差し込んできた。

果たして列車は真っ白な水墨画のような 雪景色の中に吸い込まれていった。

けたたましいジョイント音は全てかき消され車内は静寂が支配する。

まるで寝台特急の車両に乗っているかのような感覚だった。

国境の長い トンネルを抜けるとそこは雪国だった

中学校1年生の少年でもその有名すぎる川端康成の一文は知っていた。自分たちがまるで小説の中にいるような気さえしてきた。

少年たちは小躍りしながら山間の小駅に降り立つ。

推定積雪50cm。 断続的に雪が降り続いていた。




向かって右側のスーパーはすでに空き家だが、 プロレスごっこをして遊んだ 田んぼへ続く道は 当時と変わらないままだった。

趣のある街並み


狭い路地


そしてこの先 ガード下へ続く道。

周りに立つ家は少し変わったような気がするが、 雰囲気は何一つ変わらない。

そしてガードを潜り現場にたどり着いた。


紛れもなくここが 36年前の 1982年1月15日仲間四人とプロレスごっこをした雪野原。

ドロップキックが空振りでも。
ボディースラムやバックドロップ、ブレインバスターを受けても。
どれも全く痛くなかった。

36年の歳月が 0になった瞬間。

それは今なお色褪せることのない一生の思い出。そして宝物。





あれから36年後のこの日 古民家カフェでコーヒーを一杯すすり




1時間後再び電車に乗った。


当時とは似ても似つかぬ最新型の 電車がただただ年月の経過を物語っている。

車両は最新でも、湖北ならではの凛とした空気感は今も昔も何一つとして変わっていなかった。


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プロフィール

なかむら@みゆきの

Author:なかむら@みゆきの
高社山麓みゆきの杜ユースホステル
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【旅の記録】
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