次の列車までは約30分。1420発の酒田始発のあつみ温泉行普通列車です。 ネットで運用を調べたところキハ40系2連との由。 あつみ温泉からは特急いなほに乗り換える必要があります。
ですが、普通列車をやりすごし、1451発のいなほで新潟まで乗ると特急券は1340円。あつみ温泉からのっても同じく1340円。 普通の人なら30分待って鶴岡から乗るのでしょうが、私はあえて昔懐かしい国鉄の汽車旅の雰囲気を味わうべく、先発の普通列車を選択しました。

そして鶴岡駅の名物駅弁「庄内弁」を堪能。


黄金色に染まる水田、そして日本海を眺めながらボックスシートに身をうずめいただく駅弁のなんと贅沢なことか。

こんなシチュエーションで駅弁が食べられる機会はそうそうありません。
わずか40分間の乗車でしたが、ほかに乗客は皆無。停車する度に車内に響きわたる在来型気動車ならではのブレーキエア音がこのうえない効果音となって旅情をかきたてます。

あつみ温泉からは特急いなほ。

車端部にしか席がなく、猛烈に揺れる残念な場所でありました。 新型の車両のはずですが、かつての485系に比べると、ドスドス響く振動が圧倒的でして、かつ横揺れ制御も不十分。 さらに遮音性も悪いときています。
曲線の多い区間を走る特急しなのに比べると、そのレベルは一目瞭然であります。
遠く粟島の島影

新潟に近づくと空は雨模様。 日中は信越線、越後線ともに一部運休や遅れが出ていた模様です。
乗り換え列車は1704発越後線柏崎行き。

115系の6連です。
吉田まではそこそこの混雑ではありましたが、それ以降、寺泊の先は通学の高校生もいなくなりまして、車内は貸し切り状態。
前日は「クハ」に陣取り録音を試みましたが、この日は抵抗器搭載の先頭「クモハ」。主電動機の音はもちろんですが、抵抗器を冷やすための「ブロワモーター」の音も賑やかで、なかなの収穫となったのは言うまでもありません。

一泊二日の日程はあっというまに終了。
越後線録音、コフィア、象潟めぐり、酒田さんぽ、そして羽黒山。ここ数年ではもっとも充実した恒例の晩夏の日本海沿岸北上の旅でありました。
完
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