前日の30km歩きは、足のあちこちに確実なダメージを与えていました。 この日は18kmと前日に比べればかなり楽なはずですが、歩き始めからイキナリ
痛い
強い昭和の匂いを醸す民宿ですが、部屋にトイレ洗面があったり、しかもトイレはシャワートイレ。 食事は必要にして十分。しかも職人御用達とあって、朝食は6:30から用意してくれます。
本番の宿泊もここで決まりです。
生口橋を仰ぎ見て、7:30に出発。
因島島内は内陸部が多いルートで、景観は若干劣ります。が、これもまたしまなみの景色。
北側の海岸線に出るまでに2つの丘(峠)を越えなくてはならず、ダメージを負った足にはなかなかキツイものがあります。
北側の海岸に出ると、約2kmでレストハウス「はっさく屋」へ。
ここで売られる「はっさく大福」が名物です。
因島ははっさくをつかった大福もちが名物ですが、ここがどうやら発祥でして、餅、こしあんとのバランスが絶妙です。 はっさく独特の苦みが、甘いあんことハーモニーを得て、和菓子として見事に昇華している感じです。
そのバランスはイチゴ大福を上回るものがあります。
たとえるならば、イチゴ大福が「1+1=2」であるのに対し、はっさく大福は「1+1=3」です。
我ながら言いえて妙。(と思う)
因島大橋は、これまでの橋と違って、車線の真下に原付・自転車歩行者道が増設されているスタイルです。よって非常に気温が低く寒いです。11月は気合を入れた防寒対策が必要です。
それを過ぎると、向島。むこうじまではなく、むかいしま。
島の東側は、満潮時間帯ともあいまって、実に風光明媚。
対岸の岩子島の間の狭水道がのんびりとした風景を形成しています。尾道市街からわずか6kmの場所ですが、町場を感じさせない、のどかな雰囲気が漂います。
海岸線を離れると、急激に市街地化。
尾道水道のドックに係留中の大型船が見えてくるともうすぐそこはゴール。
3社ある尾道の渡し船のうち、向島運航へ。
この日は日曜日と相まって、サイクリストの姿が目立ちます。
4時間40分かけて、、何とか18キロを歩き終え尾道にたどり着きました。
まずは、重い荷物をコインロッカーに預け、12時過ぎたところなので、名物の尾道ラーメンをいただきました。
食後は尾道散策、珈琲屋で一服し、運河を眺める海辺でウトウト。
15時過ぎに再び荷物を背負い、今宵の宿「みはらし亭」へ。
尾道を見下ろすこの宿は、カフェも併設していてその眺めは一級品。 志賀直哉がこの地に投宿し執筆したというのもよくわかります。
夕方は町全体が赤く染まり、朝は正面から日が昇ります。
3日歩いて疲労もたまりますので、ここに2泊して休息日を設けるのが良いかもしれません。 本当にいいところなので。
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